バリのとっておき

プスップスッとくすぶり続けていたバリ島最高峰のアグン山が再び火を噴いている。またもや観光に大きな影響を与えそうな気配が漂ってきている。観光業で成り立っているこの島にとって楽観視できないない状況となりつつあるのだ。

しかしこんな時にはバリのとっておきが残っている。

なんだと思います? バリのとっておき。

それは『祈り』なのです。

 

はあ? 祈り? と笑うことなかれ。

バリの人々の人生は彼らが信仰している宗教と深く結びついている。

陽気でいい加減でテキトーな彼らがいざ宗教となると突然的に真摯で愚直なまでに真面目な姿勢を見せる。ある意味そのギャップこそが彼らの魅力となっているのではないだろうか。

 

アグン山が噴火したことで各地のプラ(寺院)で祈りが捧げられている。

自然災害を神の怒りと捉える彼らにとって、バリヒンドゥ教の総本山であるアグン山の噴火は宗教的な意味合いが深い。単にマグマが上昇して爆発を起こす自然現象とは捉えられていないのだ。

夜中じゅう、あちこちから祈りの音が耳に届いた。彼らの祈りが通じて大災害に発展しないことをただただ願うのみなのだ。

 

人間という生き物は究極に追い詰められると普段はバカにして信じていなかったはずの神様に祈りを捧げてしまうものだ。

想像してみてほしい。

もしもあなたの乗っていた飛行機が墜落しかけたとしたら?

あなたならどうしますか?

ボクならきっと一心不乱に神様に祈ってしまう。

「神様、お願いします。助けてください。なんでもします。もう一度娘に会わせてください。もし命が助かったら人のため生きます!」

なんて具合に。

 

極限の状況になった時に誰の心にも現れる神様。

そう考えるとやはりその存在は確かに存在しているのではないかと思ってしまう。

だから、祈りはきっと通じる。

そう信じたい。

1日も早く収束してもらいたいものだ。

有本圭

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