バリ島の不安要素

つい先日、娘が怪我をした。

子供だからそんなこともあるだろう。まあフツーのことだ。

別に命に別状のない軽い怪我なので病院で治療を受ければそれで済むことだ。

しかし困ったことにバリ島の医療はどうも信用ならない。

治るものも治らなくなってしまうのではないかという心配が常につきまとってしまうのだ。

 

先日、知り合いのお子さんがサーフィン中に頭を切って病院に行ったところ、傷を縫合するのに50万の費用がかかると言われた。

いくらなんでも高すぎる。

それは高すぎるだろうと交渉すると先にお金を払わないと一切の処置をしないと言い張ってきた。

病院が人の弱みに付け込んで治療費を釣り上げるという愚行に出たのだ。

恥ずかしげもなく。

仮にこれが日本で起きたらすぐにトップニュースになるだろう。

そんなことが普通に起きるのがこの島の現状なのである。

 

ボクの家族は在留許可証を持っているので今回は露骨な医療費の吊り上げにはあわなかった。

しかしそんな倫理観を持つ者が医療に携わっていると思うと処置自体にも疑いの目を向けてしまう。

事実、一般的なインドネシア人はたとえば癌になったとしても手術を受けようとしない人が多いそうだ。なぜなら手術を受けると2〜3年以内で命を落とすケースが多いのだとか。

きっと相当にずさんなことが行われている結果なのだろう。

 

基本方針が『テキトー』のこの国で医療が発達するにはもう少し時間がかかりそうだ。たとえ医療機器がそろっていたとしてもソフト面、つまりそれを動かす人の意識レベルが上がってこない限りは大切な命を預けようとは到底思えない。

テキトーがプラスに働く部分とマイナスに作用する部分がある。

医療に関しては明らかにマイナスだ。

その上なぜか医療関係の仕事に外国人が就けないことになってしまっている。

せめて先をいっている外国人から学んでおくれ、と思ってしまうのだが。

 

お願いですから医療に関してはテキトーにしないでいただきたい。

人の命を預かっているという意識を強く持っていただきたい。

もちろん中にはインドネシア人の立派な医師もいるとは思うのだけど。

大切な娘を医者に引き渡すときに何とも言えない不安に駆られてしまうのはこういった現実を目の当たりにしてきているからなのである。

有本圭

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