悲しき日本の姿

普段、あまり政治的なことについては言及しないようにしている。

問題の表面だけを汲み取って批判的な発言をするのはフェアではないし、自分はこの分野に明るいわけでもない。

しかしこれはどうしても書いておきたいと思ったので自分のルールを破ってでも今回記事にすることにした。

 

ボクの暮らしているバリ島では海に流れるプラスティックゴミが深刻な状況となっている。

風向きによってプラスティックゴミがビーチを覆い尽くし、とてもサーフィンなどできるような状況ではなくなってしまう。

パドルする腕にビニールが絡みつき、リーシュコードにスナックなどの袋が引っかかってきたりする。まるでゴミ箱の中でサーフィンをしているような気分になる。目を覆いたくなるほど酷い状況なのである。

そしてこの問題はバリ島だけに限らず、世界的にも深刻な問題へと発展してきている。年間800万トンとも言われる大量の海洋プラスティックゴミの影響で海の生き物に深刻なダメージを与えてしまっているのだ。

 

先日、カナダで開催されたG7において『海洋プラスティック汚染削減』について議論が交わされた。

海洋プラスティックゴミを削減するために先進7カ国の間で話し合いの機会が持たれたのだ。

素晴らしい前進ではないか。

とめどもない海洋プラスティック汚染に「No!」を突きつけ、行動に移す千載一遇のチャンスを迎えたわけだ。

 

「まずは先進7カ国で海洋プラスティック汚染を削減していくことに合意しましょう」という書面を作成し各国が署名していったわけであるが、驚くべきことに署名しなかった国が2カ国あった。

考えられますか?

そんな国。

『海のゴミを減らしましょう』という書面に「いや、それには合意できん」と署名しなかった国があったのだ。

そんな国が先進7カ国に入っていること自体を根本的に見直さなくてはならないのではなかろうか。

いかなる理由があったとしても署名すべき懸案事項だったのではないだろうか。

その恥ずべき2カ国というのがなんと我々が崇拝している憧れの国アメリカと我が愛すべき祖国日本だったのである。

 

理由はともあれである。

この書面に署名しなかった2カ国の存在意義ってなんなのだろうか。

これに署名することで経済的な損失でもあったのだろうか。

それともこの問題で槍玉に上がったアメリカの大企業数社のプライドを守るためなのだろうか。

 

そして救いようのないことに日本に関してはアメリカが署名しなかったことに追随しただけという図式が容易に想像できてしまう。

仮にこの懸案に関してアメリカが署名していたら間違いなく日本も当たり前のような顔をして署名していたはずなのだ。

署名しないことで日本に大変な利益がもたらされたとしても、果たしてこの手の懸案で7カ国のうちで日本だけが署名しないという決断が下せただろうか。

ボクは日本人の気質を考えみてもその決定は下されなかったはずだと確信している。

だとしたら日本がG7に名を連ねている意味は一体何なのだろうか。

 

『日本はアメリカの属国である』と世界の人々から嘲笑されたとしても、このような姿を国際社会に露呈していては返す言葉も見つからない。

戦後70年経った今でも日本は変わらずアメリカの敗戦国なのである。

その力関係は今でもなんら変わりがない。

強き者の背後に半分身を潜め、強き者に巻かれる。

スネ夫ですよ。

金持ちでずる賢い、まさにスネ夫です。

悲しいかな、日本はスネ夫なんですよ。

 

一体いつになったらこの国は本当の意味で独立し、国際社会の場で自分たちの意見や立場を堂々と主張できるようになるのだろうか。

海に関わって生きる者として今回の日本の決断には心底失望してしまった。

愛する祖国だからこそ腹が立って仕方がない。

日本は本当にこのままでいいのでしょうか。

有本圭

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