『当たり前』は『感動』の敵なのだ

日本では台風がヒットしたようでサーファーたちのSNS投稿が賑やかになっている。

日本の波も素晴らしいな〜と関心しながらも日本を旅する妄想を膨らませている。

ニンゲンとはつくづく無い物ねだりをする生き物なのである。

 

バリ島にも連日乾季のスウェルが届いている。ビッグスウェルが当たりやすいと言われている6月の本領発揮といったところだろうか。

本日のエアポートリーフはオーバーヘッドサイズのパーフェクトコンディションだった。しかしローカルサーファーたちが嬉々としてライナップにパドルアウトするなんてことはない。毎日そこかしこで素晴らしい波がブレイクするバリ島においては天気図をにらみつつスウェルの到達を待つようなサーファーはごくわずかである。

ルーティンとしてサーフィンをしながら「今日は良かった」とか「今日はまあまあだったね」といった感想を持つ程度のもので、波に対するハングリーさはほとんど見られない。少なくともボクおよびボクの周辺にいるサーファーたちはそういったスタンスだ。

しかしそこには恵まれすぎたサーファーたちのサミシサのようなものを感じてしまったりもする。

 

低気圧や台風の通過に伴い、今日か明日かとソワソワしながら何度も波チェックをしつつ、うっすらとしたスウェルにも一喜一憂していた湘南時代。

少しずつ上がってくる波に全身で喜びを感じつつサーフィンしていたあの頃。

日が暮れるまで、腕が上がらなくなる限界までサーフィンをし続けたひたむきな情熱。

海から上がりの満足感に浸りながら仲間たちと喉を通すビール。

どれもこれもバリ島では味わうことのできない感情の起伏である。

 

『感謝』の反対語は『当たり前』だとある人は言った。

実は恵まれすぎて当たり前になってしまうことで失うものは多い。

恵まれた環境であればあるほどこの『当たり前』という平坦の感情が覆いかぶさってくる。そして『当たり前』に毒されると『感動』が失われてしまうのだ。

 

バリ島には日本からやってきたサーファーたちが感動する素晴らしい波が豊富にある。それこそ当たり前のようにある。

ボク自身も『当たり前』に牛耳られないよう感動する心を持ち続けたいと思うのであった。

 

さあ、それでは本日はバリ島の日常的かつ感動的な波を映像でご紹介しようと思う。

Saltwater TVでどうぞ〜。

有本圭

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