バリ子物語 〜歯がゆい歯がゆい〜

ついこの間生まれてきた娘バリ子がもう2年生になろうとしている。

彼女が通う小学校で『Work share』というイベントが開かれ、この一年間で学んできたことを親たちにシェアしてくれた。日本でいうところの授業参観に近いと思ってもらっていい。

 

バリ子は足し算をするにも相変わらず指を使って数えているし、なんとなく見ていて飲み込みの早い方でもない。

先生が生徒たちに向かって話をし始めるとハナクソをほじっていたし、口だってバカみたいに開いていた。

ダイジョーブか?と心配になってしまう。

しかし英語とインドネシア語が飛び交う教室の中で先生の言っていることすらイマイチちゃんと理解できないボクが彼女にアドバイスできることは少ない。

「ちゃんと先生の話を聞きなさい」くらいなものだ。

歯がゆい思いでいっぱいになった。

 

よく考えてみるとバリ子はバリ子でよくやっている。こんなダメな親を持ち、親からのサポートを受けられない中で何とか授業を理解してついていっている。フツーならもっと親から教わることが多いはずなのに彼女は最大のサポートを享受できないでいるのだ。

ときどきバリ子がもらってくる宿題に目を通すのだが、問題の主旨すらわからなかったりする。「あー、これね、これはな・・・」と教えてやることができないのだ。

歯がゆい。

 

6歳にして学校では英語とインドネシア語を、そして週3回は日本人学校に通っている。その上で算数理科社会だって、宗教についてだって学ばなくてはならない。3ヶ国語で様々な課題をクリアしていかなくてはならない環境に身を置いているのだ。しかもボクが彼女に教えてやれることは決して多くはない。

あ〜歯がゆい。

 

バリ子はそれらを当たり前のこととして捉えてやっているのだが、ハタから見てみると結構険しい山に登ろうとしているなと心配になってしまう。

「な、もういいよ、もっと優しい山にオトーと一緒に登ろっ」と思わず声をかけてやりたくなる衝動に駆られてしまう。でもそんなことをしたところで彼女のためになるとは思えない。

あ〜、歯がゆい。

歯がゆい歯がゆい。

 

有本圭

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