ブラジリアンサーファーが残した痕跡

スポーツでブラジルといえば真っ先にサッカーが思い浮かばれる。

イエローのユニフォームに身をまとった彼らはカナリア軍団と呼ばれ、常に世界のトップをひた走ってきた。

一方サーフィンはといえばこれまでハワイ、アメリカ、オーストラリアといったところがサーフィン大国として世界に君臨してきた。

しかしこのところサーフィン界においてもブラジル勢がその覇権を握ろうとしている。いや、もうすでに彼らが覇権を握っているといっても過言ではないだろう。

 

今回バリ島クラマスで開催されたWCT『Corona Bali Protect』のクオーターファイナルに残った8名のサーファーのうち実に3名がブラジリアンだった。

5月にブラジルのリオで行われたWCTではフィリペ・トレドが、そして今回のクラマスではイタロ・フェレイラがそれぞれ優勝を飾っている。ご存知の通りふたりともブラジリアンなのだ。このふたりに加えガブリエル・メディーナという2014年にワールドチャンピオンに輝いた国民的スターもひかえている。まさにサーフィンの世界はブラジル全盛時代となっているのだ。

 

今回初めて実際に彼らのサーフィンを目にしたことで彼らの強さの源流に触れた気がした。

彼らのハングリーさ、メンタルの強さは他のサーファーたちを圧倒していた。どんなに点数を離されたとしてもとにかく最後の最後まで絶対に諦めないのだ。

ヒート前半でリードされていたりするとアンダープライオリティからでも次々に波に食らいつき、気がついたら逆転しているというケースがいくつもあった。命を削ってサーフィンに賭けているという姿勢がありありと見て取れたのだ。

 

スポーツとしてサーフィンに取り組む以上は貪欲に『勝ち』を追い求めていかなくてはならない。

それが『プロフェッショナル』であればなおのこと。

WCT選手ともなると実力にそう大差はない。誰が優勝してもおかしくないというハイレベルの中で戦っているのだ。

そんな中で『勝ち』を手中に収めるにはメンタルの部分が非常に重要な要素となるのではないだろうか。

 

サーフィンに限らず社会で生き抜いていくには少なからず戦わなくてはならない局面が出てくる。みんな仲良く一緒にゴールテープを切る、なんてことはできないのが現代社会の現実だ。

闘争心をむき出しにして戦うブラジリアンの姿は厳しい現代社会で生きる我々に大切なメッセージを残してくれているのではないかと思ったりしたのだった。

有本圭

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