あるトラブルから学ぶ大切なこと

今回のお話は発生した当初そのトラブルに巻き込まれたアメリカ人の友人があまりのショックに気を落としていたのですぐに記事にする気にはなれなかった。

サーフィン中に起きたちょっとした小競り合いとでも言おうか。

あまり耳あたりのいい話ではないが、ビジターサーファーとしてサーフィンをする上での姿勢について考えるいいきっかけとなると思い、この記事を書くことにした。

 

先日、バリ島のとあるサーフスポットでアメリカ人の友人がピークから波に乗ったところ、明らかに前乗りとわかるポジションから声をかけているにも関わらずドロップインつまり前乗りをされてしまい、その波を台無しにされてしまった。その波はセットの素晴らしい波で、そのラインナップにいた多くのサーファーがその波に乗りたいと思ったであろう。お互いある一定以上のレベルのサーファー同志、そのドリップインが故意によるものであることが明らかであった。

セットの素晴らしい波を失ったボクの友人がその行為に悪質さ感じ、「今のはちょっとヒドイんじゃない」というようなことを言ったことからコトは始まった。

少しの言い合いをしているうちにお互いが同じ国出身であることを知り、

 

「俺は○○のローカルだぞ。それを知っていてオマエは言ってるのかよ」

というアヤシイ方向へと傾いてしまった。

 

もちろん見ず知らずサーファーだ。

仮に知っていたとしてもだからどうなんだ、という話になってくる。

○○のローカルサーファーがバリ島でセットの波をドロップインしていいなどというルールはどこにも存在していないのだ。

 

お互いがビジターサーファーとしてバリ島でサーフィンをしている中で、○○のローカル云々などということは関係のないことだ。しかもあろうことか、話がついて少しの時間を置いてからもグジグジとしつこく絡んできたというから呆れてモノも言えない。

 

たとえ地元でリスペクトされているサーファーであったとしても旅先ではビジターとして謙虚に振る舞うべきだと思う。

あのキング『ケリー・スレイター』でさえもバリのポイントでサーフィンをする前にはきちんとローカルサーファーに挨拶をしてからピークでローテーションに入ったという話を聞いたことがある。世界中の海をフィールドとするケリー・スレイターだからこそのビジターサーファーとしての姿勢なのだろうと即座に思った。

 

この一件は、

「Sorry」

の一言さえあればボクの友人は「OK」と言う人だ。

その一言がないばかりにお互いがものすごく嫌な思いをしてしまったというわけなのだ。

 

東京出身の生涯ビジターサーファーであるボクはいろんな道のりを経ながら、ビジターサーファーとして謙虚になれればなれるほどサーフィンが楽しくなることを学んでいった。

ビジターポイントでサーフィンをするときには普段身にまとっているプライドや看板を下ろし、裸一貫いちサーファーとして謙虚な姿勢でありたいとそう思っている。

有本圭

インスタグラムkeiarimotoではバリ島ライフをほぼ毎日アップしてます。こちらも是非フォローしてくださいね!

Saltwater magazineのインスタグラムも始めました。こちらもよろしくお願いいたします!!