『バリ島酔いどれ強化合宿』の内情

同じサーファーといえどもバリを訪れる目的は様々だ。

もちろんサーフィンは共通した目的だが、ある特定のポイントの波に魅せられてバリに通う者もいればビッグウェーブを狙ってくるサーファーもいる。

一方、サーフィンは午前中のみでサクッと終わらせて、とにかく何を差し置いてもビンタンビール!という強い信念を貫いているヒトビトも少なからずいる。

 

彼らを観察しているとあくまでも午後のビンタンタイムに全神経が向かっていることが浮き彫りになってくる。サーフィンは翌日までのアルコール成分を海に流すためにしているのではないかという疑惑すら浮かんでくる。

事実、海に入る前よりも海から上がるときの方が隠しようもないほどウレシそうにしている。「ビンタン、ビンタン」と口々に言いつつ素早くビンタンビール態勢へと移行していくのだ。

 

そんな『酔いどれヨタヨタ男女混合軍団』がバリ島にやってきている。彼らは同じ趣向のヒトビトを少しずつ引き寄せ合いながらその勢力を徐々に強めている。しかも厄介なことにそういったヒトビトは吸い寄せられるように同じ時期にタバとなってやってくる。

そうなると『バリ島酔いどれ強化合宿』という様相を呈し、とにかく陸にいるときはアルコールを体内に注入し続けて長広舌を振るうというのが彼らのヤリカタとなっているわけなのである。

 

本日は土曜日である。

土曜日は基本的人間社会のオキテとして休みなのである。

しかし彼らにとってはそんなことは関係のないことなのだ。

「ケイ、今日くんの?」というメールにケーカイ感を強めながら返信する。

「いや、午前中は何かと家族ごとがあって・・・」と言い訳。

すると、

「あ、午前中のサーフィンはいいからさ。俺らが海から上がる頃においでよ」とサラリ。

このメールでの会話を彼らのこれまでの言動および性質を加味しつつ詳しく読解してみると「サーフィンは来なくていいからさ、飲みは強制参加な」というただならない頑な信念を感じ取ることができるわけなのである。

 

というわけでこのような記事を午前中に書いてしまって、ボクは彼らが手ぐすねを引いて待つ午後のエアポートリーフへ突撃する。

そんなボクもごちゃごちゃと言いながらもビンタンビールが3本目を超えたあたりからすっかり『酔いどれヨタヨタ男女混合軍団』の軍団入りを果たし、6本目を超えたあたりから『バリ島酔いどれ強化指定選手』へと選出され、さらにウィスキーやアラックなどが登場してくるともう完全にアチラ側のヒトへと身を落とすことになるのだ。

さあ、本日のカレントはどこに流れていくのだろうか。

その結末は誰にもわからないのである。

有本圭

インスタグラムkeiarimotoではバリ島ライフをほぼ毎日アップしてます。こちらも是非フォローしてくださいね!

Saltwater magazineのインスタグラムも始めました。こちらもよろしくお願いいたします!!