苦手人物の脳内占拠率について

ちょっと前のことである。

「アンタはバリでのんびり暮らしているからいいよな。それにひきかえオレなんてよお」

などというニュアンスのことを嫌味および毒気たっぷりでグジグジネチネチと言われてしまった。

まあ酒の席なので愚痴モードになってしまうオヤジの悲しい性については一定の理解は示すものの、『アンタはいいよな。それにひきかえオレは』というスタンスについては『待った』をかけておきたい。

 

ボクはその風貌および基本的な顔の表情などからノーテンキ野郎にみられてしまう傾向が非常に強い。

表出しやすい性質については否定できない部分も多々あるのだが、深層部分においてはなかなか小難しいモンダイの数々を抱えていたりもしている。

ただのノーテンキ野郎では異国の地であるバリ島で暮らしていけるはずなどないのである。

 

『アンタはいいよな。それにひきかえオレは』というポジション取りをされてしまうと、それがそのうち『オマエなんてダメになってしまえばいい』と移行し、最終的には『オマエなんて消えてしまえ』と悪化の一途をたどる運命にある。

ボクはこれまでに何度かそういった毒念に触れてきている。

意外な人物が意外なタイミングで意外な陰口を叩いていたりしていることだってある。

過去に一部の人たちの間で「アイツ、日本にいられなくなってバリに逃げたらしいよ」と噂されている事実を友人から聞かされて大変なショックを受けたこともあった。

逃亡者か。

これは海外逃亡生活なのか

んーーー。

思わずボクは唸ってしまったのだった。

 

以前のウブだった頃のボクはそういったことにいちいち気を病み、気がつくとその噂元悪意毒念人物のことばかりが脳内を占拠していた。

しかしある時、ふと思った。

なぜそんな悪意に満ちた人のことばかりを考えてしまうのだろう。

悪意に満ちた人物のことを考えるくらいなら大切にすべき家族や仲間たちのことを考えた方がよほどマシなのではないだろうか。

そんな考えに至ったのだ。

 

きっと多くの人たちは人間関係に悩み、苦手な人のことについてかえって多くの時間を費やして考えてしまっているのではないだろうか。

アイツのこんなところが嫌い。

何であの人は私にばかりに嫌なことを言うのだろう。

無視しやがった。

面前で恥をかかされた。

などなど。

でも嫌だ嫌だと言いながらもその人のことを一心に考えてしまっている事実があるのだ。

きっと仲のいい友人のことよりも、いつもお世話になっている先輩のことよりも、大切な両親や家族のことよりもその人のことが頭を占拠してしまうような事態に陥ることもあるだろう。

 

ボクの場合、考えたくもない人のことがズルズルと頭に浮かんでしまうスパイラルにハマりそうになると、「こういう人もいるんだな」「ストレスでもあるのかな」「きっと日常に不満でもあるのだろう」などと一旦その人物を受け入れる努力をしてみる。

それでも心の整理がつかない場合は「この人にもお母さんがいて愛されて育ったはずだ」とか「あの人だって子供たちから見たら愛すべきパパなんだろうな」などと受け入れ範囲を広げてみる。

その上で自分にも落ち度がなかったかを客観的に考えなおしてみる。そうすると一つや二つの自分の落ち度も見えてくるものだ。

そうすると反省することになる。

 

受け入れて、反省する。

それができてしまうと不思議なことに自分の中からその人物が徐々に消えていくのだ。

たとえその人物と毎日顔を合わせなくてはならなかったとしても、その人のことばかりを考えるような愚かな時間の使い方をしなくなる。

そんなことより、家族や仲間たちを大切にし、限られた大切な時間を有意義に過ごしていきたいと思う。

有本圭

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