サーファー的平和主義思想の確立

最近、お隣の韓国で空前のサーフィンブームが到来しているらしい。このバリ島にも韓国から大勢のサーファーたちがやってきている。

海で見かけた日本人的サーファーに油断して気安く「こんにちは〜」などと挨拶すると韓国人だった、なんていうハプニングが後を絶たなくなってきている。しかも彼らは年々サーフィンの腕を上げており、つい数年前まではビギナー大国であったはずなのにここ最近ではバシッとリップを飛ばすサーファーやノーズライディングを優雅に決める韓国の女の子などが現れ始めてきているのだ。

 

日本のメディアが伝える韓国という国はなにやら抜き差しならない人々、というイメージを植え付けているわけだが、サーファーレベルの韓国の人々は一様にフレンドリーで大人の対応ができる紳士淑女という印象が残っている。

まあ確かに多少問題が表面化しているマナー上のアレコレというのも散見されてはいるものの、ちゃんと波に乗れるレベルの韓国人サーファーはその辺もしっかりしている。

なんとなく眉をひそめて「最近韓国人が増えてきましたよね〜」などと言いたくなる心情もわからなくもないが、まっすぐ彼らと向き合ってみるとさすがにご近所同志ということもあって基本的思想の類似性なるものが様々な部分で見受けられて案外オモシロイものなのである。

 

そして最近では中国本土からのサーファーも増えてきている。

台湾にはバリエーションに富んだ波があり、そこには一定数のサーファーがいることは知られているが、中国本土からのサーファーには馴染みが薄い。

つい先日もシングルフィンでなかなかスタイリッシュなロングボーディングをしているサーファーを見かけた。その彼は日本人なのか、韓国人なのか、はたまた台湾人なのか、という微妙なラインをついてきている顔つきだったため、無難に「hello!」と挨拶して話かけてみると本土からやってきた中国人だったのだ。英語も流暢で笑顔の気持ちいい男だった。ほんの一瞬海ですれ違っただけの関係ではあるが、なんとなくイメージとして抱いている彼らの姿とはかけ離れていたのだった。

 

サーフィンの素晴らしさはいろいろな要素がありすぎて一言で語ることはできない。しかしこんな風にして外国人同士が国境や政治的なアレコレ、歴史上の悔恨などを軽く飛び越えながら平和的につながり合えるところにもあるのではないかとオゴソカに思ってしまった。

サーファーが地球を変える。

サーファーが地球を救う?

どこかのテレビ番組みたいだな。

まあとにかくサーファーから発信する平和主義的思想が確立されていったっていいじゃないか、と珍しく視野を地球規模に向けながら政治的妄想に耽るのであった。

有本圭

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