スランガン、最後の日

コンテストに出たことでにわかにロングボードブームが再燃している最近のボク。

「よしっ、今日もクタの小波でロングボードのトレーニングだ」と意気込んでハンドルを握ったものの恐ろしいほどの末期的渋滞に志半ばでダンネンしてしまった。

「アカン、左折じゃ」と、とめどもなくすり抜けていくバイクを「すまんすまん」と押しのけてスランガン方面へと折れていった。

 

「なんじゃこの渋滞は〜」と嘆きつつ、まだ風が吹いていないのを確認してスランガン島へ渡った。

スランガンはビジターウェルカムなポイントなのでビギナーからエキスパートまで広くサーファーを集めていたポイントなのだが、とうとう開発の手が忍び寄ってしまった。(詳しくはその1 その2

 

2週間ぶりにスランガンビーチに行ってみるとボクがずいぶんとお世話になったワルン(海の家)の姿はもう跡形も残っていなかった。

感傷に浸りつつ周囲を意味もなく歩いた。

海上がりのワルンでビールを飲みつつ仲間たちと過ごしたあの場所はどこにもない。

そういえば酔っ払ってよくいろんなものをワルンに置きざりにして帰ったっけ。

携帯電話、トランクス、ああ、そういえばサーフボードも忘れてきたこともあったなあ。

それに車の鍵をインロックした時には周囲にいたローカルたちが協力して助けてくれたな。

アレコレと思いをめぐらせつつビーチをウロウロしているうちにとんでもないことに気がついてしまった。

ボクという人間はホトホトどこまでも阿呆なんだな〜という結論的フィルムを収めてしまったので公開するかどうか迷った。しかし恥を忍んで公開することにした。

それにはタイヘンな理由があるのだ。

 

ワルンがなくなってしまった今でもほんの少しでも生活の足しにしようと懸命に働く人々の姿がそこにあった。

そして彼らは最後までどこまでも優しかった。

あえて『最後』という言葉を使ったことにはワケがある。

これを撮影した数時間後にスランガンは道路からのアクセスが封鎖されてしまった。

つまり、ボクが彼らの最後のお客さんになったかもしれないのだ。

彼らの明るく、優しく、そしてたくましく生きる姿が映像に残っているので是非ご覧いただきたい。

それではSaltwater TVでどうぞ〜。

有本圭

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