ポイントブレイクでの仕来たり

リーフのポイントブレイクにおいてマナーのないサーファーの姿を目にすることがある。

リーフでサーフィンするくらいなので決してビギナーではないはずなのだが、ポイントブレイクでの暗黙のルールを知らないようなのだ。

 

日本ではビーチブレイクでサーフィンする機会が圧倒的に多い。ビーチはオープンブレイクなので波によってめまぐるしくピークの場所が変わることが多い。サンドバーが形成されてスウェルの方向が安定している時間帯に同じ場所から同じような波がブレイクすることもあるが、稀なケースといえるだろう。

ピークが定まらないオープンブレイクではサーファーはわりと自由に動くことが許される状況となるのだ。

 

しかしポイントブレイク、つまりある一定の場所から波がブレイクするリーフのポイントでは暗黙のルールが存在している。

特にセットの波を狙っているロコサーファーやエキスパートサーファーたちの間ではローテーションがまわされていることがある。

彼らはセットの波にアプローチして波に乗る意思を示すと、ほとんどの波をメイクすることができる実力を兼ね備えている。だからこそローテーションに加わることができるのだ。

 

先日、スウェルアップしたバリ島のとあるリーフポイントでアジア人サーファーが白人サーファーに注意されていた。

そのアジア人サーファーは波に乗るとローテーションを無視してピークへとパドルバックしていた。その上、セットの波にパドルするも波を逃し、あろうことか2本目セットにまで手を出してパーリングしてしまった。

おかげのその2本の波は無人のブレイクとなってしまったのだ。

そうなるとローテーションをまわしていたサーファーたちの間で不満が募る。ボクもそのうちの一人であった。

しかもあろうことか2本の波を逃したにも関わらず、再びピークにポジショニングしようとしているではないか。

せめて波を逃したのならピークを外してもらいたい。

君が波に乗るまで他のサーファーたちは待たなくてはならないのかい?

 

「あ〜、これは注意しなくては」と思った瞬間、おそらくバリ在住の白人が「Hey, you」と注意し始めた。

注意されたその彼も周囲にいたサーファーたちの冷たい視線を感じたのか素直に詫びるとピークを外してインサイドへとまわっていった。そのため大きなトラブルには発展しなかったのだ。

きっとバリにサーフトリップでやってきて、とにかくいい波に乗りたかったのだろうと思う。同じサーファーとしてその気持ちは理解できる。しかしポイントブレイクではそれなりに周りのサーファーたちに気をつかいながら自分の波を探していかなくてはならないのだ。

 

リーフポイント、特にポイントブレイクでは暗黙のルールがある。その場所によってはローカルルールが存在していることも珍しいことではない。時間帯やメンツによっても暗黙のルールは変わることもある。

トリップ先でサーフィンをする場合は空気を読み、そのポイントのリズムに合わせてサーフィンしたいものだ。

有本圭

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