マケズな生き方

バリ島では殺人的に暑い日々が続いていた。

追い打ちをかけるように活動を放棄してしまった我が書斎の冷房。

机に向かってパソコンを叩いているだけで汗が流れる。

おかげで脳みそは霧がかったようにボンヤリとしてくる。

気力は薄れ、向上心は蜃気楼のように幻と消えてしまう。

前を向く人間にとって暑すぎるってのは結構大きなモンダイなのかもしれない。

 

赤道直下の国々で大きな発展を遂げている国は皆無に等しい。

どちらかというとのんびりと暮らしつつも経済的には決して裕福とは言えない国が大半を占めている。

それもそのはずだ。

こうも暑くては倦怠感が常につきまとう。

気がつくとドロンとした力ない目になってしまうし、汗をかきたくないので全般的に動きがノロくなる。

暑さのあまりなんとなく全体的に投げやり風になっていく。

南国から哲学者は生まれにくいといわれているが、それもなんだか頷けるのだ。

 

ここにきて乾季の真っ只中となり、空気が乾いてきている。

日中は相変わらずコノヤロ的に暑いだが、朝晩は少し肌寒いくらいだ。

朝一でサーフィンしようと夜明け前に起きてはみるものの、外気に触れるとその気が失せてしまう。

「ちょっとサミーな。もうちょい陽が上がってからにしよう。風邪をひいては大変だ」などと即座に自分に言い訳をしつつベッドに吸い込まれていく。

 

結局、暑いだ寒いだと外気のせいにしているようではどーしようもないということが浮き彫りになってきている。

そろそろ本気を出そうと準備を積み重ねて苦節45年。

このままいくと準備運動をしているうちに人生の幕が降りてしまいそうだ。

宮沢賢治のようにいろんなものにマケズな生き方をせねばと改めて思う夜であった。

有本圭

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