週一トップサーファー 畑雄二プロ

ジイジこと藤井辰緒プロとのセッションに2014年度グランドチャンピオンに輝いた畑雄二プロも加わり、バリのとあるビーチブレイクはJPSAのファイナルヒートのような様相を呈した。フリーサーフィンを楽しんでいたサーファーたちもナンダナンダ、ナニゴトだ?と彼らのサーフィンに釘付けとなっていたのだ。

だいたいショートボードがメインストリームのバリ島において、ロングボードはビギナーの代名詞となってしまっているフシがある。『ロングボード=下手くそ』という先入観が広く信じ込まれているので、ノーズライディングから深いボトムターンに繋げて、縦にバシコーンとリッピングするロングボーダーなど目にしたことがないのだ。

 

今回はセッションに加わってくれた2014年にグランドチャンピオンの座に輝いた畑雄二プロにスポットを当ててみようと思う。

彼のサーフスタイルはハワイアンのそれを彷彿とさせる。

初めて彼のサーフィンを目にした時に真っ先にハワイアン達のロングボーディングを連想した。パワースポットで長くノーズでポジションをキープし、マニューバーはドライブが効いていて縦に鋭い。

ラインが切れることがないので見る者を飽きさせない。小波でもビッグウェーブでも安定感のあるサーフィンを披露してくれるのでコンテストでは無類の強さを発揮する。

現在のロングボード界を牽引するトップサーファーの一人なのである。

 

そんな彼であるが、実は双子の父親という顔も持っている。

むしろ彼のライフスタイルは第一に父親としての顔があり、その上でサーフィンに打ち込んでいるといった方が正しい。大阪で暮らす彼は基本的には週に1度、仕事が休みの日にのみサーフィンができるのだという。

「そうじゃないと子供がかわいそうじゃないですか」と微笑む彼の表情は父親そのものだった。

家族を精神面、経済面からしっかりとサポートし、あくまでもサーフィンは「やらせてもらっている」というスタンスが彼のスタイル。

「やらせてもらっている」という言葉の裏側から、奥さんや家族への感謝の気持ちが見て取れるのだ。

 

家庭崩壊続出中のサーフィン界において(ボクの周りでは)、彼のスタイルは見習うべきものがある。海の近くで暮らしていなくても、たとえ海に入れるのが週に1度きりでもトップサーファーとして君臨することができる。そのことを彼は証明して見せている。

決して独りよがりの道楽としてサーフィンにのめり込むのではなく、生活の基盤をしっかり築きながらサーフィンで結果を残し続ける。

おお、いいではないか!

ボクは急速に彼をリスペクトしてしまったのであった。

有本圭

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