ステレオタイプの功罪

バリ島には出会いが溢れている。

バリニーズや日本人同士に限らず、世界中の人々と知り合うチャンスがある。

そんな中、時としてあの国の人はこうでこの国の人はああだ、なんていう差別主義につながるようなステレオタイプ、つまり先入観を持ってしまうことがある。

しかし当然『その人』がそういう人なだけでその国にはいろんな人がいるはずだ。

優しい人もいれば意地悪な人もいる。いや、もっというと意地悪な人が優しい時もあれば優しい人が意地悪な時もある。

リズム感の無い黒人もいれば声の小さい中国人もいる。

決して熱くならない韓国人もいれば怠惰な日本人だっている。

アルコールに弱いロシア人もいれば陰気なラテンの人もいる。

そんなことはわかりきっているのだが、それでもなおステレオタイプ(先入観)はしつこく思考にこびりついている。

 

平気な顔をしてローカルサーファーの前乗りをする韓国人を見かけると「この人たち、自分のことしか考えてないな」などと思ってしまうし、自分がルールを犯したにも関わらず逆ギレしているヨーロピアンを見ると「だからこの人たちはかつて世界中から摂取を繰り返していたんだ」などと思ってしまうことがある。

でもこれは決して『たち』などではない。

こうした偏見に満ちた見方をしているとキムチを差し入れしてくれる近所の韓国人の奥さんやいつも娘に髪飾りやなんかをプレゼントしてくれる優しいヨーロッパのおばさんのことも同時に否定してしまうことになる。

その度にいかんいかんと自分を戒めるのだ。

 

そういえば過去に友人から「オマエはなんでも決めつけるところがある」とたしなめれたことがある。

ボクは元来ステレオタイプの強い人間なのかもしれない。

ということは自分が思い込んでいること、つまり自分の持っているステレオタイプは真実ではない可能性が十分あるということだ。

サーフィンは難しいと思っていることやこの年からでは英語はマスターできないと思っていることも実は単なる先入観だったりするのかもしれない。

人と向き合う時、物事と向き合う時、このステレオタイプは非常にヤッカイな存在だ。

ステレオタイプは自分に制限をかけてしまう。

自分の可能性や他人との関係にブレーキをかけてしまうのだ。

先入観を一変することでさらに素晴らしい人生を歩むことができるのではないかと思ったりするのだった。

有本圭

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