神様からの贈り物

約1週間ぶりにほんの少しだけ海で過ごす時間ができた。

波のコンディションや潮の時間、風向きなどは一切調べずにとにかく海へ向かった。

思いのほか波は小さかったが、波間に漂っているだけで閉じ込められていた心が溶け出していく様だった。

まるで心が『伸び』をしたような爽快さを味わうことができたのだ。

 

この1週間、娘が体調を崩し学校を休んでいたのでボクの自由は奪われていた。

奪われていたなんて書くと少々大げさだが、父娘ふたり暮らしの今のボクには以前のような自由はなくなっている。

しかしこの暮らしはボクに多くの学びを運んでくれているのだ。(ふたり暮らしのきっかけは)(ふたり暮らしの現実

 

思い返してみるとこれまではとことん自由にやらせてもらってきた。バリ島に移住し、この島を拠点にインドネシア国内を旅して回った。

その間、妻と娘はふたりでバリ島に残されていたわけだが、妻の大変さなどはまともに考えたこともなかった。

旅からクタクタで帰ってきたその日に妻から娘を押し付けられると「おいおい、1日くらいゆっくり休ませてくれよ」と不満をあらわにしていた。

そんなことで言い合いになったこともあったような。

でも今ならわかる、その気持ち。

そのことだけではない。

いろんな気持ちに気付き始めている。

その場所に立ってみて初めて見えてくる景色があるのだ。

 

父娘ふたり暮らしが始まってからというもの、何かと不便を感じることが多い。

しかしその都度周りの方たちに助けていただいている。

どうしても仕事で遅くなってしまう夜は娘を泊まらせていただいた。いやな顔一つせずどころかむしろ歓待していただいた。

普段の日でも娘の学校の送り迎えを手伝ってくれる方、「ロクなもん食べてないでしょう」と差し入れを持ってきてくださる方。

帰宅すると玄関に食事がぶら下がっていたこともあった。

娘が体調を崩したと聞けば果物など食料を買って家に届けていただいた。

まるでボクひとりで大変だあ〜大変だあ〜と悪戦苦闘しているように書いてきたが、実のところ周りの皆さんに助けていただいている。

こんなにも多くの方たちのご好意に支えられて生きているのかと驚く日々なのである。

そんなことすら知らなかったのだ。

 

こんな風にして普段と違う役割を担うことで見えてくることは多い。

今まで気づかなったいろんなことを知ることができた。

でもそんな知らなかったことに出会うたびに湧き出る感情はたった一つ。

ありがとう。

『感謝』という感情が溢れてくるのだ。

 

通常営業に戻っても、時々こんな風にしてポジションチェンジしてもいいかなと思っている。

それをすることで『当たり前』が『ありがとう』に変わっていく気がするのだ。

有本圭

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