先が見える不安

3月1日はボクのとって特別な日だった。

娘の風邪が癒えてようやく学校に行き始めたという意味でも嬉しい日だったのだが、そういうことではなくて今日は特別な記念日なのだ。

 

まずはウチのオカンの70回目の誕生日。

「おめでとう」とLineで送ると、

「人生70から始まると思っています」との返信が届いた。

ずいぶん遅めのスタートだ。

「そろそろ始めとけやー」とノリで返しておいたが、「70です。人生そろそろおしまいです」というスタンスよりずいぶん前向きだ。

70歳でヒップホップのダンサーとしていまだに現役をキープしているだけのことはある。

ボクのオカンであり、ある意味人生の師匠でもあるのだ。

 

そしてもう一つの記念日は我がド天然嫁との結婚10周年。

「えっ? オマエが!? 結婚??」と周囲を驚かせてから10年が経つ。

早いもので10年だ。

この10年、一重まぶたが突然二重になり、体重は5キロほど増え、頭はハゲ始め、白髪もめっきり増えてきた。

会社をたたんだり、新たに立ち上げたり。

子どもが生まれたり、バリ島に移住したり。

まあこの10年、いろいろあったわけである。

 

『先が見えない不安』なんて言葉を聞いたことがある。

よくいろんな人が口にする言葉だ。

ボクはこれまでの人生で先が見えたことがない。

それもある意味すごいことか。

逆に先が見えたら不安。

不安というか退屈になってしまう。

そんな生き方をしてきた気がするのだ。

 

45にもなり、いまだに先が見えないというのも少々モンダイな気もするが、ずっとこんな風にして生きてきた。

先が見えない人生の方がよほど面白いのではないか。

ボクは元来そういった考え方をするニンゲンだったのだが、懲りずにこの年までその方針は貫かれている。

『安定を拒み続け、自由を選んできた』

なんて書き方をすると少々スカしているようだが、要するに好きなことやオモシロそうなことばかりに手を染めてきたということだ。

その結果、安定しなかった、という見方もある。

大いにある。

ほとんどそういうことだろう。

しかしまあこれがボクのスタイルなのでこのまま突き進むほかないのだろう。

今更ほかの生き方をしろといわれても土台無理な話なのだ。

見えない未来に不安がないといえば嘘になるが、そんなもんはとっくに慣れっこになってしまっているので不安に苛まれるようなことはなくなってしまっているのだ。

 

10年後。

55歳になっているボク。

結婚20周年とオカンの80歳の誕生日をどこでどんなことをしながら迎えているのか、怖い反面楽しみでもある。

有本圭

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