ここが変だよ日本人 〜サーファー編〜

ここは変だよ仕事編

18年間日本で暮らした経験を持ち、現在はバリ島で生計を立てているアメリカ人のオリバーの話はいつも興味深い。

彼の話は日本の姿を客観的な視点から捉えているので我々にとってはごく当たり前のことが実はそうでもないなんてことを気がつかせてくれる。

サーファーでもある彼の目から見た日本の姿をご紹介しようと思う。

 

日本の魅力を語りまたいずれ日本に戻りたいと語ったオリバーであったが、どこかのテレビ番組でやっている『ここは変だよ日本人』みたいな点はないのかと聞いてみた。(前回の記事はこちら

「Oh it`s many」

とおどけるオリバー。

「最初に驚いたのはラジオ体操。仕事が始まる前もやって、3時にも突然音楽がなったと思ったら全員が一斉に踊りだすんだ。(ちなみに踊ってるんじゃないのよ) これには驚いたね」と笑った。

また、仕事をする上で彼を悩ませた日本の奇妙な『常識』があったという。

それは自分の仕事をやり終えて定時に会社を出るとそれが非難の的になったことだ。

社長や上司が帰る前に部下が会社を後にすることが非常識と捉えられてしまったのだ。

また彼が有給休暇の権利を使うことで非難されたりもしたそうだ。

「仕事をする上の権利でしょ。だから僕は理解できなかったよ。いつもそのことで戦っていたね」と懐かしそうに笑った。

確かにボクがサラリーマンをやったわずか2年半の経験でも同じようなことがあった。たとえ仕事が終わっていても上司が席を立たない限り帰りづらい空気感。

その頃は仕事の結果ではなくいかに長く会社に留まっているかが評価の対象となっていた。結果を出して早く帰宅するような人間が最も居場所がなかったのだ。

おそらく現在はかなり改善されてきているとは思うのだが。

ここは変だよサーフィン編

「サーフィンについては何かある?」との問いに「many things」と懐かしむように視線を遠くに向けた。

「まず最初にびっくりしたのはビーチにたくさんのサンダルが置いてあったことだね。しかもそれらがきれいに並んでいたんだ。これを見たとき、思わず友人(同じくアメリカ人)と目を丸くしてあきれるようにして笑ったのをよく覚えているよ。アメリカだったら一つ残らず誰かに持っていかれてしまうからね。」

さらに、「ビーチ小屋にサーフボードを置きっぱなしにしているサーファーもいたよね。これにも驚いたよ。なんて安全な場所なんだろうってね」

それがアメリカの『常識』なのだろう。

彼はその光景を目にしたときに、きっとこの国は良い国なのだろうと確信を持ったという。

さらにこんなことにも驚いたという。

「日本人のサーファーはとにかくたくさんのエクイップメントを持っているよね。着替え用のポンチョ、サーフボードスタンド、ポンプのシャワー、シャンプー、すのこ、ウェットスーツのハンガー。 それも面白い光景だったよ。 何しろアメリカ人のサーファーはシンプルだから海から上がるとサーフボードとウェットスーツをそのまま車にぶち込んでしまうようなラフなスタイルだからね。」

それくらいのアイテムを車に積んでいるのは日本人にとっては驚くようなことではない。でも彼にはオモシロイ光景として映っていたのだ。

「何でも便利なものが出てくるよね。まるでドラえもんみたいだね」と笑った。

激変した日本のイメージ

「それに」

と彼は話を続けた。

「ここ近年でアメリカ人にとって日本ほどイメージが変わっていった国はないよね。ボクが10代の頃の日本のイメージは『怖い』だった。そう、今の中国みたいな感じだね。よく知らないアジアの国がいきなり経済力を持って何をしでかすかわからないというイメージだった。それが今ではほとんどのアメリカ人が日本に好意的なイメージを持っているよ。行ってみたい外国で必ず名前が挙がるようになっているくらいだからね」

 

これらの話はあくまでもオリバー個人の持つ感想だ。

良いとか悪いとかでは決してなく、どこの国や文化にも『違い』がある。

『常識』や『当たり前』はあくまでもその国や文化圏内のことであり、一歩外に出るとそれは通用しなくなる。

外に出た場合、『違うことこそが常識なのだ』ということが理解しその違いを受け入れることができるようになれば祖国以外のよその国も大好きになれるのではないかと思うのだ。

有本圭

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