バカ野郎はアナタです

ポイントの混雑に比例してイライラしている人が増えてくる。思うように波に乗れなければ苛立ちが募るのも無理ないか。

しかしだからといって他人に当たり散らすのはどうかと思う。そういった行為は周りの穏やかな空気も壊してしまう。そのポイントで初めてのサーフィン、なんて人だっているかもしれない。

イラついているのはごく一部のサーファーで大半はそんな状況でも楽しんでいるのだ。

先日、日本人サーファーのちょっと恥ずかしい姿を目撃してしまった。

場所はスランガン島。

スランガンは雨季を代表するサーフスポットだ。島とはいえ橋がかかっているので車でアクセスすることができる。

このポイントはビジターウェルカムなポイントでローカルたちはビジターサーファーに寛容だ。そんな開放的な雰囲気が人気を呼び、世界中からサーファーが集まってくる。

この日もヨーロッパ人、オージー、コリアン、日本人、そしてもちろんバリニーズたちが入り混じってサーフィンを楽しんでいた。

ここのポイントを訪れるビジターサーファーはビギナーから中級レベルのサーファーが多いのも特徴的だ。そのためマナーという点においてはほとんど無秩序状態に近い。でもここでサーフィンをするにはそれを受け入れるしかない。それがイヤなら他に行けばいいのだ。

 

その時ボクはちょうど沖に向かってパドルをしているところだった。肩を痛めていたのでパドルをしながらも意識は左肩に集まっていた。

突然そんな意識を切り裂くような怒鳴り声が耳に飛び込んできた。

周りのサーファーたちの視線が声の方向に集まる。もちろんボクもそちらに目を向けた。

え?

おいおい。日本人じゃないか。

しかも日本人同士。

あちゃー、と内心声を上げる。

特徴ある風貌のおじさんが怒鳴り散らしていた。ここではその風貌について詳しく述べるのはやめておこう。案外心当たりがある人が多そうな気がするので。

白砂が美しいスランガン島

白砂が美しいスランガン島

あれ、このおじさん、どこかで見たことがある・・・

以前にもこういうことがあった。

たしかクタビーチで。

その時も「バカ野郎!」とやはり同じように日本人サーファーに対して怒鳴っていた。あの時のおじさんではないか?

たぶんそうだ。

またやっている。

もしかするとバリ在住者? それともハードリピーター?

バリ慣れしているからローカルマインドになり、トリップで遊びにきている日本人サーファーにローカル振る舞いしているということなのだろうか。

いるいる、そういう輩。

だとすると勘違いも甚だしい。

我々在住者もビジターであることには変わりない。

そのことを理解できていないのだ。

 

何があったか知らないが『バカ野郎』はアンタの方だよ、と内心思いつつなるべく関わらないように気配を消しながら沖へとパドルしていった。

ったく。

どうでもいいけど肩が痛む。

力を入れたら肩が抜けそうだ。

とてもじゃないけど当分の間はフルパドルは無理そうだ。

なんとなく不愉快な気分で海から上がることになってしまった。

有本圭

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